「不具」を含む小説

これは砂漠の伝承。 空色の目と灰色の髪をもつ少年カサ。 他の者たちよりも三年も早く成人させられ、槍一本で巨大な獣コブイェックを狩る、この砂漠で最も勇壮な男たちといわれる戦士階級…

4年前の12月30日 私の世界は変わってしまった。 "生きていてよかった" 周囲は謳い喜んだが 私は自由を失い不具の人間となった。 死に損なってしまった。時間は握りし…

剣を担いで馬を駆るが騎士ではない。 略奪を繰り返すが盗賊ではない。 そんな男達と不具者の村娘のおままごと。

その集落では、人の手ではどうしようもないことを土地の神に祈るとき、“咎負い”を置く。“咎負い”は集落全ての咎を負う。役目を果たすまで、死んではならない。だが死を除くあらゆる罰を受…

 世界各国で戦争が行われている中で、平和の為にと従軍したとある青年が帰ってきた。左耳と左足をなくしたものの生きて帰ってきたことに、恋人含め、町の人間は大いに喜んだ。  しかし喜び…

盲目の剣客。それは美学。それは浪漫。でも、ちょっと日頃書く時代小説歴史小説では出せないのよ、設定的にアレすぎて。 不道徳な描写や差別用語を含みますが、筆者自身がそれらを肯定・推…

集英社ジャンプ小説新人賞最終候補作を改稿。 　戦争が永遠に続く「世界の果て」と呼ばれる街の奥深く、ザックームという名の市場があった。盗品、拳銃、娼婦や大麻。その市場では売り買い…

福野は偶然に出会った謎の女だりあを見て驚愕する。その理由とは？　時はさかのぼり、隠れキリシタンの里の用心棒シロフクは、親友イヌが不具の姫と恋に落ちるのを黙って見ていた。二つの物語…