「グロテスク クトゥルフ神話」を含む小説

怪奇小説を書いていた伯父が死に、その家も焼けてしまった。 彼の小説の「焼け残り」を、連作短編のような形でここにアップしてみる。

　この世界に跋扈する超常的な怪物。 　人は彼らを神子(カンノコ)と呼び忌み嫌った。 　ある日普通の青年、天神ノアは家族を神子に殺されてしまう。彼は復讐を成すべきなのかそれとも平…

日課である読書をしている日本人オカルティストにして呪術師の血を持つキキョウの下に客が訪れた。客はカヌス・オルニット、同じオカルティストにして曰く付きの品に関する事件を扱う探偵だっ…

時代は平成中期。 高知県、斗沼市にて連続怪死事件が発生。犠牲者は年齢、性別、職業もバラバラだが、みな肉体を食い荒らされて息絶えていた。 最初の犠牲者が「ティンダロスの猟犬だ」と言…

女子高生水池蓮魅の元に謎の幼女が転がり込み、彼女の平和であった日常は血塗られた非日常へと一変する…。

指の間に薄い膜が張り始めている。 目の前で河津が木津の前で忽然とカエルに変化したらどんな反応が返ってくるだろうか。トリックではない本物のカエルになるとしたら？ これで彼女の心を射…

高校生たちが夏休み最後の思い出に始めた肝試し。 始まりはほんの好奇心だった。 だが悪夢の屋敷に入った彼らを出迎えたのは、悪霊などではない。 もっと悪いものだった。 クトゥルフ…