「アスファルト」を含む小説

俺、空田広志（そらたひろし）23歳。 何故だか気が付けば、見も知らぬ世界に立っていた。 何故、そんなことが分かるかと言えば、自分の目の前には木の棒……棍棒だろうか、それを握りし…

夏の命に関する俳句を集めました。

　みんなに訊きたい。　なにか分かったかな。 わたしはいまだになんにも分からない。 分かった気がますます、しなくなる一方である。 この歳である わたしもそれなりの知識見聞は得ている…

魂で歌え！イメソン布教フェスタ KAC20245 はなさないで に参加しています。 イメージソング ヨルシカ 春泥棒

何処にでもある街並み。しかしここにしかない街並み。そんな日に焼けたアスファルトの道を少女が一人で歩いていた。 陽の光すら貫通し、白亜の瞳は全てを見透かす。人呼んで白金少女と呼ばれ…

私は仕事からの帰り道、ささがきアスファルトを見つけた。 蹴つまずいてもアレだから、靴の踵の硬い部分で踏み固めて直しておいた。 その夜のこと。 誰かが私の部屋にやってきた。

【序文】 　水主軽太は、空を見上げていた。　 　地球と何も変わらない、ただの空。黒くて点々と星があり、たまに雲があるだけの満天の空。 　 　ここで目覚める前のことを思い出そうとす…

奇妙なモノが落ちていた経験、ありませんか？

　主人公は自身から半径１メートル以内までしか魔法の効力を及ぼすことができません。でも大丈夫、基本使う魔法は最強ですら。 “ざまぁ” してあげますとも。たぶん。 　所謂“剣と魔法”…

かつて人類が支配していた地球の玉座は既に跡形もない...ただ残ったのは少数の人類と数多の奇跡によって生み出された歪な生態系である。 かつて軍事において最強と謳われた国は少数の技…

サメに囲まれた。

　暮れゆく空の下、時は止まり、世界はここにあるひと握りの物語を待っていた。 　記憶の彼方に黒い猫が一匹、横切った。 　その日は特別に静かで、風はどこか遠い場所へと旅立ったかのよう…

　その日、街は不規則なビートを刻んでいた。 　午後三時五十五分と五十七秒、大気がわずかに震え、ひとりの少年が空を見上げた。 　空にはクジラが浮かび、逆さまになった碁盤に鮮やかな手…

殺人未遂の犯人、岩永桂は傷害を負った人物と同じだけの傷を身体に残し、アスファルトにうずくまっていた。腰部骨折を悲観して、精神病棟生涯幽閉時間を思う日々の中で、実社会に生還すること…

草むしりをする男がいる。 彼はこれまでの人生で何も成し遂げられなかった。 そんな男がアスファルトの隙間から生える草に自分を重ね、口に出した言葉を聞いた年配の男が、生きる意味につい…

　主人公・久保　澪(みお)はトマトを食べることへのこだわりを決して捨てない二十代後半の女性である。結婚相談所『エンジェルズベル』を起業・運営し、首都圏に近い大都市に住んでいる。 …

　異世界から転移してくるモンスターや危険物を誘導し隔離する大穴、ダンジョンが世界各地にある現代。 　ある日１９歳のフリーター男、杉浦鉄平はダンジョンの外でアスファルトに突き刺さっ…

　真っ黒に濡れたアスファルトが、あちこちの光を映しこんできらきら、ちかちかと瞬いている。赤に、青に、黄色に。ところどころは虹色に。……。