「いる 視えない」を含む小説

主人公である佐野命（さのみこと）は、極端な人嫌いであり、自ら孤独を選びそれを孤高と唱え現実を否認する少年。 しかし人との関わりを避けてきた佐野命は、同級生の少女を交通事故から身を…

男は鳥居の前で佇んでいた。 幽邃さをも飲み込んでしまうかのような 真夏の蝉時雨が慟哭として響き続いている。 林道に並ぶ蛙のそれさえ、 焼けるように背中にこびりついていた。 …

不思議な話と、怖い話の短編集です。 ホラーが苦手な友人がいるので、不思議とホラーで分けてあります。 田舎にある古くから続く家は、なぜか霊感が強い者が生まれやすい家でした。そんな…

数十年前日本に起こったこれまでの常識外の非凡な才能を持った子が続々と誕生しはじめ、 世間は新しい時代を作る人達と期待を込めて新人類と呼んだ。そして数年経った頃 能力の有無で視えな…

バルコニーから落とされて、前世の記憶を思い出しました。 視えます。視えちゃいます。視えちゃってます。 今世でも、どうやら視えちゃう人みたいです。うん。気づい…

六花（りっか）は幼い頃から様々な色をした毛玉が視えた。 それは人の本音で、この世の誰しもが毛玉を背後に従えている。 付き合って三年目であり、同棲中である昌人（まさと）には言って…

実家の借金返済のため、後宮の下女として働いている朱璃（しゅり）。 友人はできないが、昔から視えるあやかしとの交流が毎日の楽しみだった。 そんな時、皇太子と妃の初夜の部屋に貂々（て…

中学二年生の酒向ナツミは、人のささくれを毟り、その跡（傷）を見て運勢を占うことができる。 名付けて『ささくれ占い』という。 よく当たると評判で、今日も占って欲しいクラスメイトの列…

　神子森咲子（みこもりさきこ）は幼い頃から幽霊が見える霊媒体質である。けれど、日常生活に支障はないもので普通の女子高生として日々を過ごしていた。霊媒体質であることを知っている親…

・あらすじ 本来統治していた神が居なくなってしまい、怪異と人間の住んでいる世界が曖昧になり始めた琴吹町という田舎町が舞台。 怪異が視える男子高校生『八代雅雪』を中心に、その町に住…

高校生の百々瀬凛兎は、常人には見えない妖の姿を見る能力を持っている。それ故に幼少から周囲に敬遠されてきたが、父が残した「誰のことも信じ慮り、目にうつるすべてに心を向けられる子にな…

この世界には、視えてはいけないモノたちが存在している。 でも、決して彼らを視てはいけない。 もしも視えてしまったら、あなたも■■に引き込まれてしまうから。

　小説家・末那識 晴人（まなしき はると）は、生まれつきこの世ならざるモノを視る目を持っていた。けれど視える目を持っているだけで、全く何も出来ない晴人は常に怪異に命を脅かされる存…

　世の中には、視える人と視えない人がいるらしい。 　変わったものが見えるという噂の高校生・相原。 　その周りで色々な人が、心霊現象に遭ったり遭わなかったりしながら、相原と関わっ…

　この世は常に視えぬ脅威に晒され続けている。 　人にあだなす怪異、あやかし、邪神の復活を目論む異能者達──それらと日夜戦い続ける者達がいた。 　皇紀二六六七年、日本皇国。大學の神…

霊感体質のパティシエと、謎めいたバーテンダーの物語。 櫻井尊は、鎌倉の小さなパティスリーに務めている22歳。 霊が視えてしまう体質で、同時に他人に憑いている霊を引き寄せることが…

十の大陸に、十の神々。 人々は、『十指神様の大樹』から編み出される糸で出来た空中大陸で、生活を営んでいる。 『コヨリ』には、幼い頃から他人の運命の糸が目に視えていた。 彼女の秘…

僕には誰にも言っていない秘密がある。 実家の隣にある空き家。実はそこに、美しくて恐ろしい魔女が棲んでいるのだ。 「あら、お姉ちゃんのカラダで興奮しちゃったの？　キミは変態さんだ…

　社会勉強のために従事した仕事で、幼気な子供たちに触れました。子供たちは、大人たちが不用意に散らかしたことにでも、興味を持っています。 　昔から、大人たちの背中を観て育つ、と云わ…

山の上にある神社に住んでいる小さな妖精ぺぺの日常の話。 神社の神様、眷属との日常を、ちょっと笑える、ちょっと泣ける話です。 視えない世界で起っている出来事は本当なのか？ 一般的に…